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筏の大杉

2020-09-21

(比叡山神社とご神木 Ikadano oosugi)

 

18年前に理容所兼住宅を建てていただいた

横手市山内相野々の伊藤理容所に行ってきました。

この店でのカットは5年ぶりでしょうか。

 

この理容所の売りは、店主のハサミ使いの音と

奥様の耳剃り、

そして今は亡きおばあちゃんの髭剃りでした。

店主のハサミ使いとトークは息子さんが立派に引き継ぎ、

この店舗兼住宅の建築後、間もなく生まれた娘さんは、

来春高校を卒業だそうです。

「早いですねえ!」というより、

それだけご無沙汰していたってことですね。

すみませんでした。

お母さんの耳剃りは今もご健在で、

(実は今回これがお目当てでもあったのです。)

単なる耳垢とりではなく穴刀による

耳全体と穴の産毛剃りなんです。

秋田弁のおしゃべり炸裂も

さらに磨きがかかって久々に来たのに

いつも来ているような錯覚に陥ります。

 

そしてお婆ちゃんの髭剃りですが、

8年前に他界され、

「カリッ、カリッ、カッカ―――ッ」

今ではあの髭剃りの音を聞くことはできません。

90歳近くまでお店に出ていらしたようなので、

最後まで一生涯、看板娘でいらしたんですね。

 

 店主はもうすっかりご隠居さんのようになっていましたが、

店に飾っている山々の写真は今もそのままです。

当時はよく山の話を聞かされたものです。

結局一度も一緒に登ることはなかったでのすが、

自分が今こうして登山をするのも

この店主の影響が大きいですね。

 

鼻の穴から耳の穴まで、

スーッと爽やかな空気が通り抜けるくらいに

気持ちよくなり、店を後にしました。

 

 (大杉のひとりごと)

 このまま帰るにはもったいなかったので、ここまで来たら

そうです、こちらも長らくご無沙汰しています

筏の大杉まで足を延ばしてみました。

 

 (筏の大杉、秋田県一の秋田杉の巨樹)

 「筏の大杉」横手市山内字筏

ほぼ15年ぶりに来てみましたが、

吸い込まれるような神々しさと、

鳥肌が立つような畏敬の念を感じさせるのは

今も変わりありません。

 

・・・合掌・・・

 

当時推定樹齢が1,200年と言われていましたから、

樹齢1,215年、私はせいぜい60年、

まだまだこれからだと筏の大杉様から

お力をいただきました。

 

(まだ山内村?) 

 

帰りの道すがら、

山内大沢 長瀞地区の葡萄園に

後ろ髪を引かれましたが、

急ぐ用事もあったので、葡萄は次回に。

 

おはようございます。一雨ごとに涼しくなりますが、

風邪など引きませんようご自愛くださいませ。

皆様に筏の大杉様のお力を・・・

                ゴトウでした。

 

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