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**古いレコードを手にした午後、昭和が舞い降りた— 増尾好秋、太田裕美、ドゥービー・ブラザーズ編—**

2026-02-19

湯沢市にもうすぐオープンする

MOKUME RECORD さん。

古いレコードを買い取ってくれると聞いて、

小屋裏収納の奥に眠っていた何枚かを

そっと取り出してみた。

 

もう40年も前にほぼ売った記憶でいたのですが

まだこんなにあったんだと

ちょっとうれしい感動。

 

ジャケットに触れた瞬間、

紙のざらりとした手触りと、

当時の空気がふわっと立ち上がる。

「売ろう」と思っていたはずなのに、

胸の奥が少しだけきゅっとなる。

 

懐かしさと、もったいなさと、

あの頃の自分が混ざり合うような感覚。

とりあえず、この3枚を聴いてみました。

 

 

🎸 増尾好秋 — ジャズギターの

透明な余韻

 

針を落とした瞬間、

部屋の空気がすっと澄んでいく。

増尾好秋のギターは、

“音”というより“光”に近い。

ひとつひとつの音が、

冬の窓辺に差し込む光みたいに

静かに広がっていく。

 

若い頃はただ「おしゃれな音楽」

くらいに思っていたのに、

今聴くと、

“こんなに優しい音だったんだ”

と気づく。

年齢を重ねた耳だからこそ、

ようやく届く音がある。

 

 

 

🌸 太田裕美 — 透明な声に宿る、

あの頃の匂い

 

ジャケットを見ただけで、

昭和の午後の光がよみがえる。

太田裕美の声は、

甘いのに、どこか切なくて、

まるで遠い日の空気を

そのまま閉じ込めたみたいです。

 

レコード特有の少し丸い音が、

女の声と相性がよくて、

“ああ、レコードで聴くって

こういうことだったな”

としみじみ思う。

音楽というより、

思い出のアルバムを

めくっているような時間。

 

 

 

🚗 ドゥービー・ブラザーズ —

風が通り抜けるような爽快さ

 

そして最後にドゥービー。

針が走り出した瞬間、

部屋の空気が一気にアメリカ西海岸になる。

あの軽快なリズム、

ギターのカッティング、

コーラスの厚み。

若い頃、

車のカセットでよく聴いたなあ、

なんて記憶がふっとよみがえる。

レコードで聴くと、

音の“温度”が違う。

デジタルにはない、

少しざらっとした質感が心地いい。

 

 

🌱 手放す前に、もう一度だけ聴いてみる

 

MOKUME RECORD さんに

持っていくつもりだったレコードたち。

でも、こうして聴き直してみると、

“売る”というより

“思い出をもう一度抱きしめ直す”

そんな時間になってしまいました。

音の研究はこれからの楽しみとしまして、

まずは、この3枚の紹介でした。

 

MOKUME RECORDさんに売りに行くというより

買う側に回りそうな

ゴトウでした。

 

 

 

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