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GX志向型住宅とは?

2025-07-05

GX(グリーントランスフォーメーション)について

GXとは?

現在、 150以上の国や地域が、将来(2050年など)のカーボンニュートラルの実現を掲げています。
従来、温室効果ガスの排出量は、経済活動と比例するとされてきましたが、排出削減と経済成長の両立を実現するという社会変革が注目されています。
この社会変革に向けた取り組みを「グリーントランスフォーメーション(略して「GX」)」といいます。

日本におけるGX

我が国は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロを念頭に、2030年度に2013年度比で温室効果ガスを46%削減する(さらに50%の高みに向けて挑戦を続ける)ことを目指しています。

住宅省エネ2025キャンペーンHP参照

GX志向型住宅とは

GX志向型住宅は、エネルギー効率を最大限に高め、環境負荷を軽減することを目的とした住宅の新しい形です。

再生可能エネルギーの利用や高断熱構造を採用し、快適で持続可能な暮らしを実現します。

GX志向型住宅の定義とは

GX志向型住宅とは、グリーントランスフォーメーション(GX)の考え方を取り入れた次世代型の住居であり、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅を大きく上回る性能を有するものを指します。具体的には、断熱性能等級6以上を備え、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上であることが求められます。これにより、住宅の省エネ性能を飛躍的に向上させ、環境負荷の低減と快適な居住環境の両立を実現します。

GX志向型住宅の背景と目的

GX志向型住宅は、地球温暖化やエネルギー資源の枯渇といった環境問題に対応するために生まれました。日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進しています。この一環として、住宅分野でも省エネ性能の向上や再生可能エネルギーの活用が求められています。GX志向型住宅は、高い断熱性能やエネルギー効率の良い設備を備え、環境負荷を低減しつつ、快適で持続可能な暮らしを提供することを目的としています。これにより、エネルギー消費の削減やCO₂排出量の削減が期待され、持続可能な社会の実現に寄与します。

GX志向型住宅の条件

GX志向型住宅の条件として、高い断熱性能、再生可能エネルギーの導入、そして環境に配慮した設計が挙げられます。

これらは国や自治体が定める基準をクリアする必要があります。具体的には

  • ・断熱等性能等級「6以上」
  • ・再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
  • ・再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
    ※寒冷地等の場合は75%以上、都市部狭小地等の場合は再生可能エネルギー未導入(ZEH Oriented)も可
  • ・高度エネルギーマネジメント(HEMS)を導入すること

これらの基準を満たすことで、GX志向型住宅として認定され、補助金の対象となります。
それぞれの基準について詳しく見ていきます。

断熱性能等級6以上

参考までに秋田県羽後町・湯沢市は3地域。秋田市は4地域となります。

国土交通省資料参照

再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を35%以上削減

太陽光などの再生可能エネルギーを除き、建物の省エネ性能向上によりエネルギー消費を削減することを指します。具体的には、高断熱・高気密設計、省エネ型設備(エアコン・給湯器・LED照明)、HEMS導入などの対策を講じます。基準となる住宅(一般的な住宅)の一次エネルギー消費量を100%とした場合、35%以上削減が求められます。

再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量を100%以上削減

建物が消費する一次エネルギー量よりも多くの再生可能エネルギーを生み出し、エネルギー収支をプラスにすることを目指します。具体的には、高断熱・高気密設計、省エネ設備の導入、HEMSによる最適制御で消費エネルギーを最小化し、太陽光発電や蓄電池、燃料電池を活用してエネルギーを創出します。これにより、電力の自給自足を超えて余剰エネルギーを売電でき、光熱費削減に貢献できます。

※ただし、※寒冷地等の場合は75%以上、都市部狭小地等の場合は再生可能エネルギー未導入(ZEH Oriented)も可

高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入

太陽光発電設備の発電量などを把握し、住宅内の冷暖房設備や給湯設備などを制御するシステムです。HEMSは、GX志向型住宅のエネルギー消費を効率的に管理するための重要な要素となります。HEMSの具体的な要件は「ECHONET Lite AIF仕様」に対応する「コントローラ」として、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品の設置が条件になります。

ZEH(ゼッチ)や長期優良住宅との違い

GX志向型住宅に似たような住宅類型として、ZEHや長期優良住宅があります。

ZEH(ゼッチ)水準住宅

18歳未満の子供を有する子育て世帯・または夫婦どちらかが39歳以下の若者夫婦世帯が対象。

補助金申請の条件は以下の通りです。

・強化外皮基準(断熱性能等級5以上)

・1次エネルギー消費量を20%削減

長期優良住宅

18歳未満の子供を有する子育て世帯・または夫婦どちらかが39歳以下の若者夫婦世帯が対象。

補助金申請の条件は以下の通りです。

・耐震等級が1~3以上

・断熱性能等級が5以上

・1次エネルギー消費量が6以上 など

 

ZEH水準住宅は、高い省エネ性能を求められる点では長期優良住宅と同じ基準ですが、長期優良住宅はさらに高い耐久性を

長期間維持できる住宅にすることを目的としています。

GX志向型住宅の160万円の補助金は魅力的ですが、性能向上や仕様強化にかかる費用を考えると、

最初の予算を大きく超える可能性があります。そのため補助金の活用を検討する際は、まず営業担当者に相談することをおすすめします。

 

GX志向型住宅のメリット

GX志向型住宅には、光熱費の削減や環境への配慮、災害時の安全性向上など、多くのメリットがあります。また、健康的な室内環境を提供し、住む人々の生活の質を向上させます。

 

光熱費削減の可能性

GX志向型住宅は、高い断熱性能とエネルギー効率の良い設備を備えているため、光熱費の削減が期待できます。特に、太陽光発電システムを導入することで、再生可能エネルギーを自家消費でき、電力購入費用を削減することが可能です。さらに、高効率な給湯器や空調設備の導入により、エネルギー消費量を抑制し、月々の光熱費を軽減できます。これらの効果により、長期的な経済的メリットが得られるでしょう。

 

環境への配慮と健康的な暮らし

GX志向型住宅は、環境負荷の低減と住民の健康的な暮らしを両立させる設計が特徴です。高い断熱性能により、冷暖房効率が向上し、効率的に室温が保たれ、CO₂排出量の削減に寄与します。また、適切な換気システムの導入により、室内の空気質が改善され、アレルギーや呼吸器系の健康リスクを低減します。これにより、快適で健康的な生活環境が提供され、住民の生活の質が向上します。

 

将来的な資産価値の向上

GX志向型住宅は、省エネルギー性能や環境負荷の低減に優れた設計が施されており、今後の市場ニーズの高まりが予想されます。特に、政府の環境政策の強化やカーボンニュートラル推進の流れを受け、環境性能の高い住宅は評価額が上昇しやすくなります。また、エネルギーコストの削減や快適な住環境の提供といったメリットがあるため、将来的に売却する際にも高い需要が見込まれ、資産価値の維持・向上につながるでしょう。

 

GX志向型住宅のデメリット

初期コストの高さや太陽光発電設備の必要性、立地条件の制約などが挙げられます。これらのデメリットを理解し、長期的な視点で導入の可否を判断することが重要です。

 

初期コストの高さ

GX志向型住宅は、高性能な断熱材や再生可能エネルギー設備の導入が求められるため、初期コストが高くなる傾向があります。特に、太陽光パネルや蓄電システムの設置は多額の投資を必要とします。しかし、これらの設備により光熱費の削減が期待でき、長期的には経済的メリットが得られる可能性があります。また、最大160万円の補助金を活用することで、初期費用の負担を軽減することができます。

 

太陽光発電の必要性

GX志向型住宅では、再生可能エネルギーの利用が推奨されており、特に太陽光発電システムの導入が一般的です。しかし、太陽光パネルの設置には十分な日照条件や屋根のスペースが必要であり、立地条件によっては効果的な発電が難しい場合があります。また、設置費用やメンテナンスコストも考慮する必要があります。これらの点を踏まえ、専門家と相談しながら最適なエネルギーソリューションを選択することが重要です。

 

住宅の立地条件による制約

GX志向型住宅の性能は、立地条件に大きく影響されます。例えば、日当たりの悪い場所では太陽光発電の効率が低下し、十分なエネルギー供給が難しくなる可能性があります。また、土砂災害特別警戒区域や災害危険区域などの特定の地域では、GX志向型住宅の対象とならない場合があります。これらの制約を理解し、適切な立地選びと設計を行うことが、GX志向型住宅の効果を最大限に引き出すために重要です。

GX志向型住宅の建築を検討する際のポイント

再生可能エネルギーの活用や省エネ性能の向上が求められる中で、多くの住宅メーカーがGXに対応した住まいを提供しています。ここでは、GX志向型住宅を建築する際のポイントを解説します。

 

GX対応の実績があるか

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やLCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)など、環境配慮型住宅の施工実績が豊富なメーカーを選びましょう。

 

使用する建材や設備の環境性能

高断熱・高気密の住宅設計が可能か、太陽光発電や蓄電池、地中熱利用などのエネルギーシステムに対応しているかを確認しましょう。

 

補助金や優遇制度に詳しいか

GX関連の補助金や税制優遇を活用することで、初期投資を抑えることが可能です。メーカーがそれらの制度に精通しているかもチェックすべきポイントです。

GX志向型住宅は、高い設計力・施工力が求められます。ZEHやHEAT20の基準を満たした住宅の施工実績が豊富な会社に相談することがおすすめです。また、アフターサービスや保証なども充実しているか確認しましょう。

 

初期費用とランニングコストのバランス

GX志向型住宅は、一般的な住宅に比べて初期費用が高くなる傾向があります。しかし、長期的に見るとランニングコストの低減や資産価値の向上につながるため、トータルコストで判断することが重要です。

 

初期費用の内訳

高性能な断熱材やトリプルガラス窓など、エネルギー効率の高い建材を使用するため、建築費用が割高になりがちです。
太陽光発電や蓄電池、HEMSなどの設備導入にもコストがかかります。ただし、国や自治体の補助金を活用することで、一定の負担軽減が可能です。

 

ランニングコストのメリット

高断熱・高気密設計により冷暖房コストが抑えられ、電気代の削減につながります。
太陽光発電や蓄電池を活用することで、電力の自給自足が可能になり、電気代の高騰リスクを低減できます。
長期的に見れば、設備投資の回収が可能なケースが多いです。
GX志向型住宅を建築する際は、単に環境配慮を考えるだけでなく、長期的なコストメリットも考慮しながら計画を進めることが大切です。

GX志向型住宅は、高性能な断熱材や設備を導入するため、初期費用が高くなる傾向があります。しかし、長期的に見ると、光熱費の削減効果が大きく、ランニングコストを抑えられます。初期費用とランニングコストのバランスを考慮し、資金計画を立てましょう。

 

GX志向型住宅の補助は、建築事業者がGXへ協力表明を行っていることが前提になります。

小坂ハウス工業はGXへ協力表明を行っています!

お気軽にお問い合わせください♪

 

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